ESLに関心があるんだけど、どんなところなの?
2ヶ月前からコミュニティカレッジのESLに通い始めたので、私の体験を交えて紹介しますね!
ESL(English as a Second Language)とは、英語を母語としない人たちが英語を学ぶためのプログラムやコースのこと。主に、英語圏の国に移住した人や留学生、外国人労働者が対象で、英語を生活や仕事、学業で使えるようにすることを目的としています。
- コミュニティカレッジのESLに関心のある方
- アメリカ生活を快適にするために英語力を上げたい方
- 多国籍な環境で英語を学ぶことに興味がある方
- 英語学習に新しいモチベーションが欲しい方
通っているコミュニティカレッジについて
そもそもコミュニティカレッジとは?
コミュニティカレッジ(以下、コミカレ)とは、主に税金で運営されている地域密着型の公立カレッジです。
取得できる最高学位は準学士号で、4年制大学への編入を目指す人や、職業訓練を受ける人などが多く通っています。
コミカレの最大の魅力はオープン・アドミッション・ポリシー。
これは高校卒業または同等の学位を持つ希望者なら、誰でも入学可能というシステムです。
日本ではあまり聞かない、嬉しい制度ですよね。
申し込み時期と流れ
私が通っているコミカレの場合、3つの学期があります。
どの学期からも入学可能ですが、それぞれ指定された期間中に登録する必要があります。
- 秋学期・・・8~12月
- 春学期・・・1~5月
- 夏学期・・・6~7月
申し込みは基本的にオンラインでできますが、手続きがスムーズに進まなかったので(アメリカあるある?)、何度か学校に足を運びました。
クラス分けについて
以前は筆記またはPCでのクラス分けテストが行われていたそうですが、私が通っている学校の場合は、英語力についての技能をアンケート形式で自己評価するものでした。
私は自宅からZoomで受けました。同日中にオススメのクラス一覧がメールで通知されました。
クラス分けの方法についても学校によって違うと思うので、ご自身でご確認ください。
学費について
私が通っているCA州のとあるカウンティ(郡)の場合、授業料はカウンティ内の住民であれば無料です!
テキスト代は自己負担で、授業で使う教材を購入する必要があります。
また、学校の施設利用料(Body Fee)は約$17と手頃です。
お住いの地域、学区、その他の条件によっては、授業料が有料の場合もあるようです。
現在通っているクラスについて
私が現在通っているのは、英語のスピーキング&リスニングに特化したクラスです。
授業は週2回で、1コマ1時間15分。
他に、リーディング、ライティング、文化について学ぶクラスがあります。
週1回や週3回のクラス、夜間のクラスなど、自分の生活スタイルに合わせて選べるのも魅力のひとつです。
授業の進め方
あくまで私が受けている授業の場合ですが、進行はとてもシステマティックでわかりやすいです。
授業が始まる前に、先生がホワイトボードに以下の内容を書き出します。
- 宿題の確認(前回の授業までに提出されたもの)
- 当日の目標(今日は何を学ぶか)
- 次回までの宿題(次の授業までに取り組むべきこと)
この進行に沿って授業が進むので、何をすればいいのか常に明確です。
宿題の内訳
例えば以下のような宿題が出ます。
- スピーキングとリスニングの問題(テキストから)
- 自学の記録(毎日の英語学習を記録)
- 週一回、20分以上の英語動画視聴(YouTubeやNetflixなど)
- Vocabulary Chartの提出(新しい単語をリストにまとめる)
- クラスメイトとの会話練習(20分以上会話して、所定の用紙に話した内容を記入)
宿題以外に、プレゼンテーション、Unitごとの小テスト、Final exam(期末試験)もあります。
我が家の高校生2人が通う学校でもCanvasを使っています。
2ヶ月間通ってみての感想
ひとことで言うと、「通って良かったー!」と思っています!
理由は以下の通りです。
- 英語学習の習慣がついた
授業以外に、結構な量の宿題もでるため、必然的に家での学習時間も増えました。
英語学習が生活の一部として定着したと言えます。 - 多様な背景を持つ人々との出会い
さまざまな国や背景を持つクラスメートと知り合うことで、アメリカに住んでいる実感や、世界の広さを感じました。他国の人に移住の理由を聞くと、日本がどれほど平和な国か改めて思い知らされます。 - 異なるアクセントに触れることができる
クラスメートたちが話す英語はさまざまなアクセントが混ざっていて、非常に勉強になります。
普段の生活でも、さまざまなルーツの人の英語を聞くので、多様な発音を聞くことは実践的な練習だと思います。 - 英語学習者向けのリソースが豊富に揃っている
英語学習者をサポートしてくれるESLセンターというセクションがあり、そこではPeer Tutorや、Conversation Circle、Book Clubなど、さまざまな学習リソースが用意されています。
こんなに豊富なリソースを、無料で使って良いの??と戸惑うくらい充実しています!
コミカレ以外のESLプログラム
コミカレ以外では、Adult Schoolや図書館、教会などでもESLクラスが提供されていることがあるようです。
色々な選択肢の中で、自分に合った学習環境が見つかると良いですよね!
まとめ
いかがでしたか?
私は渡米後2年間は独学で勉強していましたが、モチベーションを保つのが難しく、大して上達しませんでした。
でもESLに通い始め、否が応でも(笑)勉強しなければならない状況になり、ようやく学習習慣ができたことを嬉しく思っています。先生やクラスメイトも良い人ばかりで、毎回楽しく通学しています。
渡米後、英語を本格的に学びたい方や、多国籍の友達を作りたい方は、是非お住まいの地域のESLクラスを検討してみてください!きっとご自身の世界が広がると思います