本記事ではサンフランシスコベイエリアの高校への編入手続きの体験談をお届けします。
中学編の記事をお読みいただいた方は、目次1-3までは同じ内容なのでご留意ください。
駐在が決まったら、すぐに情報収集を始める
我が家の場合、駐在決定からビザが取れるまで1年近くかかったため、情報収集に充てられる時間が結構ありました。暇さえあればググってばかりいましたが(笑)、中でも効率的だったオススメのリソースをご紹介します。
- 海外子女教育振興財団(JOES)のセミナーに参加する
- アメリカ駐在専用のInstagramアカウントを作成し、現地在住者のアカウントをフォローする
- 居住地がおよそ決まっている場合は、そのエリアの学校の評判をチェックする
海外子女教育振興財団(JOES)のセミナーに参加する
海外子女教育振興財団では、海外子女・帰国子女向けの情報提供やサポートをしてくれます。保護者向けの赴任前セミナーや現地校についてのセミナーも開催していて、現地での生活の様子、学校手続きの流れや必要書類もここで知ることができました。興味のある方は海外子女教育振興財団のHPをチェックしてみてください。
アメリカ駐在専用のInstagramアカウントを作成し、現地在住者のアカウントをフォローする
アメリカ駐在専用のアカウントを作成し、現地在住の方々の投稿をチェックしました。例えば、「アメリカ駐在」と検索すると、たくさん投稿が出てくるので、試してみてください。ほぼリアルタイムで現地の日常がわかるのでオススメです!
ちょっとしたことでも良いので、学校や生活についての質問を投稿すると、コメントやDMで教えてくれた方がたくさんいました!
居住地がおよそ決まっている場合は、そのエリアの学校の評判をチェックする
現地在住経験のある友人から、学区が良く、夫の勤務地にもアクセスの良いエリアを聞いていました。よって、およその居住候補エリアは絞っていました。尚、当然というか?学区が良いエリアは、治安が良いところが多いようです。学校やSchool District(学区)のHPをチェックし、学校の評判を確認できるサイトもチェックしました。
私は主に、Great School と NICHE を利用しました。周りの方に聞いても、この2つのサイトで確認している方が多いようです。ご覧いただくとわかりますが、Great Schoolは10段階でレーティングされています。ニューヨーク郊外在住の友人は、8以上を水準としているようです。でも、Great Schoolではレートが6だけど、NICHEだとAの評価ということもあるので、あくまで参考として確認するのが良いと思います。
レート以外に、人種の割合や、生徒:先生の比率なども確認できます!
渡米前でも、School District(学区)オフィスに編入手続きと必要書類を問い合わせる
夫だけ2021年12月に渡米し、私たち母子はまだ日本にいましたが、住まいのエリアを管轄する High School District (高校学区)オフィスに問い合わせメールを送りました。
- 翌月渡米予定、編入希望であること
- ESL(English as a Second Languageの略。英語が第2言語の生徒用のクラスのこと)がある学校希望であること
- 住まいの住所だとA校に通うことになるが、B校の方が家から近いのでB校に編入することは可能か
- 準備すべき必要書類と編入手続き方法
すると、同日中に以下の回答が来ました。
- アメリカに引っ越したらOnline Enrollment をしてください。その際、すべての必要書類も提出すること。
- 申請後、英語のテストを受けてください。A校にはESLはありません。B校とC校にはあります。どちらの学校に入るかは、テストの結果によって決まります。
Online Enrollment に必要とされた書類はこちらです。
- 保護者の本人確認書類→我が家はパスポートにしました。駐在員の場合、パスポートが一般的のようです。
- 居住地確認ができるもの2つ→我が家は、家の賃貸契約書と、もうひとつは(うろ覚えなのですが)光熱費の請求書だったように記憶しています。
渡米後すぐ、Enrollmentを行う
2022年4月、いよいよアメリカに引っ越してきました。早速、問い合わせ時のメールに載っていたOnline Enrollment のリンクから登録をしました。画面を読み進めていくと、日本では聞かれないような項目もチラホラ。。在米歴の長い友人に教えてもらいながら何とか入力完了。必要書類もアップロードして提出しました。
例えば、住まいの有無についての質問や、家族にMilitary関係者がいるかどうかの質問などもありました。アメリカはやはり多様性に富んだ国なんだと感じました。ただ、日本人にとって馴染みのない質問だというだけで、全然答えられない!ということはないのでご安心を。
家事や子供の送迎の合間を縫ってやっていたので、数日かかってしまいました。
Online Enrollmentを終えたら、その旨をSchool District にメールで連絡。
すると、同日中に返信が来て、「明日こちらのオフィスに英語のテストを受けに来れますか?」という内容。「いきなり明日?!」と、子供も私も戸惑いましたが、先方の対応の速さに感謝し、翌日受けることにしました。
英語のテストを受ける
さて、テスト当日です。High School District オフィスまでは約6マイル。14km以上の距離です。車はまだ買っていなかったので、しかたなくUberを利用しました。ここでやはりアメリカは車社会だと思い知るのでした。
テストは朝9時から午後2時までと聞いていましたが、予定より早く終わり、午後1時半に迎えに行きました。子供に感想を聞いたら、「予想の10倍くらい難しかった。見たことない単語だらけで、ほとんど分からなかった」という素直なコメント。多分緊張もしたと思うし、色々な意味でよく頑張ったよね!
学校決定、編入後に提出した書類
学校決定
テストを受けてから数日後、B校に決まったとメールで連絡が来ました。
同日、B校のEnglish Learner専属のスクールカウンセラーから連絡をいただき、登校日などを相談。トントン拍子に事が運びました。
我が家の場合、グレード9(高校1年)への編入でしたが、ちょうど学期の授業が残り4週間、その後は期末テスト、という時期で、成績も単位もつけることはできないと言われました。でも、学校に慣れるために、いくつかの授業を受けて良いですよと言っていただいたので、4科目ほどお試しで授業を受けることにしました。
日本の中3の授業の単位を、グレード9の単位に移行していただけたので、単位不足で進級できないという心配もありませんでした。
通常のスクールカウンセラーとは別に、ESL生専属のカウンセラーがいることがあります!
お試しで通う日にちが決まったら、スクールカウンセラーが日本人の上級生を紹介してくれたり、日本語が話せる先生の授業への参加をセッティングしてくれました。彼女が親身に対応してくれたことは本当にありがたかったです!
学校に提出した書類
登校開始後に学校に提出した書類はこちらです。
- 日本の中学の英文成績証明書
- 英文の予防接種記録
- 英文のTB test(ツベルクリン反応検査)診断書
- コロナワクチン接種証明(ワクチン接種証明アプリの画面をメール添付する方法でOKでした)
- 健康診断書(学校指定の用紙をもらった後、日系クリニックで受診し、提出)
アメリカに来てからワクチン接種することもできますが、我が家の場合は日本でできることは日本で済ませていきました。結果として、アメリカに来てからスムーズに手続きが進められたと思います。
まとめ
- 日本にいる間に効率よく情報を集める
- 渡米前でも、家が決まったら編入手続きやESLの有無についてSchool Districtに確認する
- 渡米後、Enrollment を行う
- 学校に提出する書類で、あらかじめ日本で用意できるものはやっておくと現地での手続きがスムーズ