日本の年度末(3月末)で渡米した場合、いつ現地校に編入するべきか?
アメリカ駐在が決まると、お子さんのいるご家庭では、どのタイミングで現地校に編入しようか迷いますよね。
アメリカには日本人学校が非常に少ないため、多くの場合、現地校に通うことになると思います。そこで頭を悩ませることになることの1つが、「いつ編入するか?」ではないでしょうか??
日本の年度末は3月。対してアメリカの年度末は、5月や6月頃です。4月に編入となると、ほんの数か月しか通わないことになります。
我が家は日本の中学を卒業した息子と、日本で小5を修了した娘を連れて、4月頭に渡米することになりました。
この記事が同じような悩みを持つ方のお役に立てればと思います。
当初、「米国の年度末近くである4月に中途半端に編入させるのは避けた方が良いかなと思っていました。代わりに、渡米後は地元のESL(英語クラス)に通わせる。そして、キリ良く米国の新年度の8月または9月から学校に通わせる方が良いのではないか?」など、かなり悩みました。
友人の意見やネットの情報を集め、よく考えた結果、4月に編入させることにしました。
特に決め手となったのは、InstagramなどのSNSでいただいた意見です。
リアルな友達の意見だけでなく、Instagram等のSNSでも、この件に関する質問をあげました。すると、多くのアメリカ在住者の方からコメントやDMで回答をいただきました。実体験に基づく情報はとても参考になり、私も納得したうえで編入時期を4月に決めることができました。
編入時期を決めたところで学校手続きを開始。学校から無事にWelcome Letter (入学許可の連絡)を受け取り、いよいよ登校開始となります!
本人たちに聞いてみた!4月に編入してどうだった??
子供たちに、「4月に編入してみて、正直どうだった?」と聞いてみました。
娘(編入時、現地校6年生)の場合
結論
結論:4月に編入して良かった
理由
- いきなり新年度から1年間通うのはチャレンジングすぎる。
- とりあえず1ヶ月ちょっとだけ通えば良いだけだったから、気持ち的にずいぶん楽だった。
- 年度途中編入だと、周りの人から自分が編入生だと認識されやすい。日本から来たばかりで英語ができないんだと知ってもらいやすい。新年度から入ると編入してきたと認識されにくいかも。
- 英語力についてはそんなに心配いらないんじゃないかと思っていたが、実際に通ってみたら学校で飛び交う英語が全然わからなくて戸惑った。
- 学校の様子を早く知ることができて良かった。
- 初日に日本人のお友達に出会えて安心感がすごかった。色々なことを教えてくれたから、教室の場所など、早く覚えることができた。
- 夏休み明けから初めて通うとなると、夏休み中のモヤモヤ、不安がすごかったと思う。早めに学校のことを知ることができて、ある意味シミュレーションができたのは大きい。
編入してから年度末まで通った期間は、約1ヶ月半でした。
息子(編入時、現地校9年生)の場合
結論
結論:4月編入でも、新年度からの編入でも、どちらでも良かった
理由
- お試しで通った3週間の間に、同級生の友達ができなかったから(日本人の上級生とはお友達になりました)
- 新年度が始まったら、全ての授業の先生もクラスメートもメンバーが変わったから。ただ、どこに何の教室があるかなど、学校の構造について知れたのは良かった。
- 英語力に関して、現実の厳しさをつきつけられ、課題が見えてきたのは良かった(夏休みにどのくらい英語力を鍛えなければならないか分かったため)。
編入してから年度末まで通った期間は、約3週間でした。
このように、娘は「4月編入で良かった」、息子は「4月でも新年度からでもどちらでも良かった」ということで、少し意見は分かれています。でも、2人とも教室の配置や自身の英語力の厳しさに気づいたという意味では、このタイミングで編入したことのメリットはあったのかなと私は解釈しています。
それから、エリアによると思いますが、カリフォルニア州という土地柄なのか?学校側も海外からの転校生に慣れているという印象を持ちました。なので、編入時期についてそこまで悩む必要もなかったのかなと、今となっては思います。
結果として、中途半端な時期に編入させたという感覚よりは、早めに学校生活に慣れさせることができて良かったと思いました。
編入が決まったら、親のサポートは超重要!
子供への声掛けは、親目線ではなく、子供目線の言葉を選ぶ
さて、今度は反省も兼ねた親サイドのお話です。
我が家の場合、「学校決まって良かったね!」とか「楽しみだね!」といった前向きな声掛けは、子供たちにしてみたらピントはずれなものでしかなかったようです。冷静に考えたら当然で、そもそも子供は自分の意志や希望で渡米したわけではなく、日本のお友達や住み慣れた場所から離れるつらさを抱えたままアメリカ生活をスタートするんですよね。親目線の言葉ではなく、子供の気持ちに寄り添った、子供目線の言葉を伝えることが大切だと思いました。
学習のサポートだけでなく、心身のリフレッシュもサポートする
一方、学校が始まってからは、学校の様子を聞いたり、「何か困ったことがあったら全力でサポートするよ!」と伝えていました。しかし、それだけではなく、学校以外の時間は、できるだけリフレッシュ&リラックスさせてあげることを優先してサポートしました。
例えば、毎日のように一緒に公園に行って、親子でバスケをしました。
まとめ
- 編入時期はできるだけリアルな情報に基づいて決める
- 4月編入でも学校のことを早く知れたり、英語環境に飛び込むことのメリットはある
- 学習面だけでなく、心身のリフレッシュのサポートも重要な親の役割